月刊FANATIC<雨>2026年06月号

販売情報

冊子情報

発行:2026年06月14日
テーマ:雨
サイズ:A5
フルカラー中綴じ冊子
ページ数:26P(本文のみ)
価格:1,500円(定期購読:1,200円)

月刊FANATIC(ファナティック) は、毎月ひとつのテーマをもとに、写真・イラスト・文章など多様な表現を集めたアートマガジンです。
展示会で作品を見るように、あるいはSNSをめぐるように──けれど、そのどちらでもない形で、表現と出会える場所をつくりたい。
だからこそ、FANATICは「本」というかたちを選びました。ページをめくると、知らない誰かの感性が静かに息づいています。

テーマ解説 

 雨の日には、音が少しだけ変わります。遠くの車の走行音は柔らかく滲み、人の足音は水気を含み、窓を叩く雨粒だけが規則的なリズムを刻み続ける。晴れた日には気づかない空気の重さや、湿った土の匂い、濡れた花弁の艶。雨は景色を覆い隠すようでいて、実際には世界の細部を静かに際立たせているのかもしれません。紫陽花が曇天の下でこそ深く色づくのも、その湿度が光の輪郭をやわらげるからなのでしょう。
 人は古くから、雨にさまざまな感情を重ねてきました。恵みとしての雨、憂鬱を誘う雨、誰かを待つ時間に寄り添う雨。あるいは、新しい始まりを静かに祝福する雨。華やかな祝祭の晴天とは異なり、雨の日の幸福にはどこか内向きの温度があります。傘を寄せ合う距離感や、雨音の中で交わされる小さな言葉には、不思議な親密さが宿ります。濡れた街は色彩を鈍らせながら、その一方で人の感情をより鮮やかに浮かび上がらせるのです。
 芸術の表現においても、この曖昧で湿った感覚を描き続けてきました。滲む絵具や、ぼやけた光、静かに沈む色彩。雨は輪郭を溶かしながら、心の内側にある感情を静かに映し出します。はっきりと見えないからこそ想像が生まれ、言葉にならない余韻が残る。雨とは、世界を少しだけ静かにし、人の感覚を内側へ向けるための時間なのかもしれません。

掲載作家一覧

01 渡邊野乃香(P.01-02)WEBご依頼窓口
02 かしみお(P.03-04)X(Twitter)クロスフォリオ
03 しろねこ(P.05-06)WEBX
04 ururi(P.07-08)instagramxfolio
05 夕飛(P.09-10)WEB
06 ばろっこりぃ(P.11-16)WEBXInstagram
07 洗心堂〜水引〜(P.17-18)InstagramAmeblo
08 花白もか(P.19-20)YoutubeX
09 夜崎梨人(P.21-24)X
10 七日(P.25-26)WEBX

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